“多弁”の読み方と例文
読み方割合
たべん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
平生へいぜい多弁たべんの老人はかえって顔に不安ふあん沈鬱ちんうつのくもりを宿やどし、あいさつもものういさまである。その気違きちがいというはこの老人ろうじん前妻ぜんさいなのだ。長女おまさが十二のときにまったくの精神病せいしんびょうとなったのである。
告げ人 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)