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空車
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あきぐるま
ふりがな文庫
“
空車
(
あきぐるま
)” の例文
霧を破って、時々
空車
(
あきぐるま
)
のヘッド・ライトが眼を射たけれど、直ぐ呼びとめる気にはならなかった。彼は昂奮していたのだ。
妖虫
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
パトラッシュは、力なく
空車
(
あきぐるま
)
をひいて行きます。誰だって、人情のないものはありませんが、コゼツの旦那の気にさわるのをおそれたからでした。
フランダースの犬
(新字新仮名)
/
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー
(著)
忽
(
たちま
)
ち
荷車
(
にぐるま
)
を
借
(
か
)
りて
曳
(
ひ
)
きはじめた——これがまた
手取
(
てつと
)
り
早
(
ばや
)
い
事
(
こと
)
には、どこかそこらに
空車
(
あきぐるま
)
を
見
(
み
)
つけて、
賃貸
(
ちんが
)
しをしてくれませんかと
聞
(
き
)
くと、
燒
(
や
)
け
原
(
はら
)
に
突
(
つ
)
き
立
(
た
)
つた
親仁
(
おやぢ
)
が
十六夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
老婆の、ふ、ふ、ふと云うような笑声が
嘲
(
あざけ
)
るように聞えた。外へ出たところで
空車
(
あきぐるま
)
が来た。彼はまずその事で
旅館
(
やどや
)
へ往って朝の食事をしてから会社へ往こうと思った。
港の妖婦
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
が、しばらくそうしていても、この
問屋
(
とんや
)
ばかり並んだ
横町
(
よこちょう
)
には、
人力車
(
じんりきしゃ
)
一台曲らなかった。たまに自動車が来たと思えば、それは
空車
(
あきぐるま
)
の札を出した、泥にまみれているタクシイだった。
お律と子等と
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
「よかつたら、車にのりなされや。
空車
(
あきぐるま
)
だで、ええに。」
良寛物語 手毬と鉢の子
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
アントワープの町の人々はみないじらしがって、パン切れにスープをそえて、持ち出して来てくれるおかみさんや、かえりの
空車
(
あきぐるま
)
の中へ
薪
(
たきぎ
)
の束を入れてくれる人などあらわれました。
フランダースの犬
(新字新仮名)
/
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー
(著)
それでは父親が帰ったであろうかと思ったが、帰って来れば
空車
(
あきぐるま
)
をがたがたと
牽
(
ひ
)
いて来るのが例になっているし、それに小供を頼んであった礼
位
(
ぐらい
)
を云うはずであるから、父親でないことは判っている。
車屋の小供
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
“空車”の意味
《名詞》
空車(くうしゃ、からぐるま、むなぐるま)
旅客を乗せていない列車やバス、タクシーなどのこと。また、貨物を積載していない貨物車や列車のこと。
(出典:Wiktionary)
“空車”の解説
空車(くうしゃ)とは、乗客・旅客や貨物を輸送する目的の車両・列車などが、それらを積載していない状態である。その反対は実車という。
駐車場ではその容量に余裕があり車両を駐車できる状態のときを指す(「車を入れる場所が空いている」という意味)。
(出典:Wikipedia)
空
常用漢字
小1
部首:⽳
8画
車
常用漢字
小1
部首:⾞
7画
“空”で始まる語句
空
空地
空虚
空想
空洞
空腹
空家
空気
空嘯
空手