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おとな
ふりがな文庫
“
穏和
(
おとな
)” の例文
ひよつとすると、
穏和
(
おとな
)
しい栄蔵は、恐しさのあまり、気絶してしまつたのではないだらうか。それなら、ほつといちや大変だ。
良寛物語 手毬と鉢の子
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
「醜なかないじゃないの。あたしあんたが好きよ。
穏和
(
おとな
)
しいんだもん。義公みたいになまっ
白
(
ちろ
)
い、それでいて威張っている奴なんか大嫌さ」
夢鬼
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
松
(
まつ
)
や
梅
(
うめ
)
の
精
(
せい
)
に
比
(
くら
)
べると
竹
(
たけ
)
の
精
(
せい
)
はずっと
痩
(
やせ
)
ぎすで、
何
(
なに
)
やら
少
(
すこ
)
し
貧相
(
ひんそう
)
らしく
見
(
み
)
えましたが、しかし
性質
(
せいしつ
)
はこれが一
番
(
ばん
)
穏和
(
おとな
)
しいようでございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
交際
(
つきあ
)
っていて、見慣れているから、惣平次一家の者は平気だが、誰でもはじめて会う人をちょっとぎょっとさせる、うす気味のわるい人間だった。が、気は、至極いい。
穏和
(
おとな
)
しいのである。
釘抜藤吉捕物覚書:12 悲願百両
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
栄蔵は背中を向けて赤ん坊をうけとつた。赤ん坊は軽くて温かである。それは栄蔵の背中を、信頼しきつたもののやうに、
穏和
(
おとな
)
しくしてゐる。
良寛物語 手毬と鉢の子
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
▼ もっと見る
実地
(
じっち
)
に
行
(
や
)
って
見
(
み
)
ると
馬
(
うま
)
は
至
(
いた
)
って
穏和
(
おとな
)
しいもので、
私
(
わたくし
)
は
大
(
たい
)
へん
乗馬
(
じょうば
)
が
好
(
す
)
きになりました。
乗馬袴
(
じょうばはかま
)
を
穿
(
は
)
いて、すっかり
服装
(
ふくそう
)
がかわり、
白鉢巻
(
しろはちまき
)
をするのです。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
ゲンも尾を振りながら、
穏和
(
おとな
)
しく
追
(
つ
)
いて来て、自分で小屋に這入ってしまった。
睡魔
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
あんまり
穏和
(
おとな
)
しすぎるので、もうちつと
悪戯
(
いたづら
)
をしてくれればよいと思つてゐる位の栄蔵が、そんな大それたことを
仕出来
(
しでか
)
したといふのは、わけが解らなかつた。
良寛物語 手毬と鉢の子
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
「黒ちゃんは
穏和
(
おとな
)
しいから好きよ。ゆうべだって……」
夢鬼
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
穏
常用漢字
中学
部首:⽲
16画
和
常用漢字
小3
部首:⼝
8画
“穏”で始まる語句
穏
穏便
穏当
穏健
穏田
穏坊
穏止
穏厚
穏子
穏顔