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稚兒
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ちご
ふりがな文庫
“
稚兒
(
ちご
)” の例文
新字:
稚児
小指は
家中
(
うちぢゆう
)
の
祕藏兒
(
ひざうつこ
)
、泣蟲の小僧だが、始終母親の腰巾著になつて引摺られてゐるから、まるで
啖人鬼女
(
ひとくひをんな
)
の口にぶら
下
(
さが
)
る
稚兒
(
ちご
)
のやうだ。
五本の指
(旧字旧仮名)
/
ルイ・ベルトラン
(著)
婦人
(
ふじん
)
たちの、
一度
(
いちど
)
に
目
(
め
)
をさました
時
(
とき
)
、あの
不思議
(
ふしぎ
)
な
面
(
めん
)
は、
上﨟
(
じやうらふ
)
のやうに、
翁
(
おきな
)
のやうに、
稚兒
(
ちご
)
のやうに、
和
(
なご
)
やかに、やさしく
成
(
な
)
つて
莞爾
(
につこり
)
した。
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
芝居へ出て來る
先代萩
(
せんだいはぎ
)
の千松のやうに、
袂
(
たもと
)
の長い絹物の紋附を着て、頭も顏もお
稚兒
(
ちご
)
さんのやうに綺麗になつて居ましたが、不思議なことに、
袴
(
はかま
)
の裾はぼけて、足は見えませんでした
銭形平次捕物控:051 迷子札
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
稚兒
(
ちご
)
になつて出た町の小娘たちの中で、髮の
結
(
ゆ
)
ひ振り、顏の作りから、着物の
柄
(
がら
)
、身の𢌞はりの
拵
(
こしら
)
へまで、
總
(
すべ
)
てが
都風
(
みやこふう
)
で、
支度
(
したく
)
に大金をかけた町長の娘にも光を失はしたお光の
噂
(
うは
)
さは
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
乳房によりそふ
稚兒
(
ちご
)
の如く
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
▼ もっと見る
美くしう
稚兒
(
ちご
)
めくひとと
思ひ出:抒情小曲集
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
稚兒
(
ちご
)
ひとり
恐怖
(
おそれ
)
をしらず
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
まだ
穢
(
けが
)
れを知らぬ
清淨
(
しやうじやう
)
な
少女
(
をとめ
)
を
選
(
え
)
り出して、
稚兒
(
ちご
)
に立てねばならなかつた。
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
君
稚兒
(
ちご
)
ありや、懷かしき
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
稚兒
(
ちご
)
ひとり
小籠
(
こかご
)
に
坐
(
すわ
)
り
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
『君はもうお
稚兒
(
ちご
)
に出られないだらうな。』と、小池は笑つた。
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
稚
常用漢字
中学
部首:⽲
13画
兒
部首:⼉
8画
“稚兒”で始まる語句
稚兒文殊