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禿
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かぶろ
ふりがな文庫
“
禿
(
かぶろ
)” の例文
数包みて
禿
(
かぶろ
)
に
遣
(
つかわ
)
し、蚊屋の内に飛ばして、水草の花桶入れて心の涼しき様なして、都の人の野とや見るらむといひ様に、
寝懸姿
(
ねかけすがた
)
の美しく
古句を観る
(新字新仮名)
/
柴田宵曲
(著)
四度目、新富座四月狂言「
天衣紛
(
クモニマガフ
)
上野
ノ
初花」に、大口の
禿
(
かぶろ
)
春。五度目、新富座七月興行の二番目「土蜘蛛」に太刀持ち小源次。
市村羽左衛門論
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
この時司の
禿
(
かぶろ
)
であった娘が、
浜照
(
はまてる
)
という名で、来月
突出
(
つきだし
)
になることになっていた。栄次郎は浜照の客になって、前よりも
盛
(
さかん
)
な
遊
(
あそび
)
をしはじめた。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
静の言葉を尤もなことと思った義経は、昔、清盛入道が使っていた
禿
(
かぶろ
)
で、手許にいる者のうち二人ばかりを見せに遣った。だが、二人は行ったきり、いつまで経っても帰って来ないのである。
現代語訳 平家物語:12 第十二巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
花鳥は廊下で香以に逢うごとに
秋波
(
しゅうは
)
を送った。ある
夕
(
ゆうべ
)
小稲が
名代床
(
みょうだいどこ
)
へ往って、香以が
独
(
ひとり
)
無聊
(
ぶりょう
)
に苦んでいると、花鳥の使に
禿
(
かぶろ
)
が来た。香以はうっかり花鳥の術中に陥った。
細木香以
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
わたしはこうして手を引いていながら、あなたの方へ向いて、その
禿
(
かぶろ
)
になったお
頭
(
つむり
)
を見ることが出来ません。姉えさん。あなたはわたしに隠して、何か考えていますね。
山椒大夫
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
“禿”の解説
禿(かぶろ、かむろ)とは、頭に髪がないことを言い、肩までで切りそろえた児童期の髪型、あるいはその髪型をした子供を指す。狭義では、江戸時代の遊廓に住む童女をさす。
『平家物語』では、平安京に放たれる平家方の密偵として見える。
(出典:Wikipedia)
禿
漢検準1級
部首:⽲
7画
“禿”を含む語句
禿頭
禿顱
禿茶瓶
禿木
薄禿
禿鷹
禿筆
禿鷲
中禿
赭禿
赤禿
禿山
切禿
禿上
馬禿山
愚禿
禿安
禿頭病
禿鳶
禿松
...