“かぶろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カブロ
語句割合
禿85.7%
禿童14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この時司の禿かぶろであった娘が、浜照はまてるという名で、来月突出つきだしになることになっていた。栄次郎は浜照の客になって、前よりもさかんあそびをしはじめた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
静の言葉を尤もなことと思った義経は、昔、清盛入道が使っていた禿かぶろで、手許にいる者のうち二人ばかりを見せに遣った。だが、二人は行ったきり、いつまで経っても帰って来ないのである。
と、深刻な表情をしていったので、聞いている一座の者も一寸気味が悪く、それこそ、これが禿童かぶろに聞かれでもしたらと、みんな背筋にあわのたつ思いをしていた。
それを良いことにして、禿童かぶろたちは、京の街々を、我が物顔に歩き廻る。今日の愚連隊どころではない、絶対の権力を背景にしているだけに、それはもっと始末の悪いものだったにちがいない。
禿童かぶろ