禿童かぶろ)” の例文
と、深刻な表情をしていったので、聞いている一座の者も一寸気味が悪く、それこそ、これが禿童かぶろに聞かれでもしたらと、みんな背筋にあわのたつ思いをしていた。
それを良いことにして、禿童かぶろたちは、京の街々を、我が物顔に歩き廻る。今日の愚連隊どころではない、絶対の権力を背景にしているだけに、それはもっと始末の悪いものだったにちがいない。
禿童かぶろ