“禿安”の読み方と例文
読み方割合
はげやす100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雜誌の第二號も、社長の川崎がまた禿安はげやすの手を經て苦しい工面の末、漸く昨日印刷屋の手を離れると同時に、發送濟みとなつたさうだ。
泡鳴五部作:04 断橋 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
ひょいと見ると、渡舟を降りる客の中に、眼ッかちと、禿安はげやすの顔があった。ほかにも、闘鶏師とりしの仲間がいるらしい。あいつだ、と指さして、土手を駈け上がってきた。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
五日には、禿安はげやすと云ふ仇名あだなのある老人が社へやつて來て、印刷屋へ渡すだけの金を氷峰に受け取らせた。
泡鳴五部作:03 放浪 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)