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ふくすけ
ふりがな文庫
“
福助
(
ふくすけ
)” の例文
神棚には
福助
(
ふくすけ
)
が乗ツかゝツてゐて、箪笥の上には大きな
招猫
(
まねきねこ
)
と、色が
褪
(
さ
)
めて
凋
(
しぼ
)
んだやうになつて見える
造花
(
つくりはな
)
の
花籠
(
はなかご
)
とが乗りかツてゐた。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
枕元を見ると箱の上に一寸ばかりの人形が沢山並んでゐる、その中にはお
多福
(
たふく
)
も
大黒
(
だいこく
)
も
恵比寿
(
えびす
)
も
福助
(
ふくすけ
)
も
裸子
(
はだかご
)
も招き猫もあつて皆笑顔をつくつてゐる。
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
福助
(
ふくすけ
)
が通ると私共のような者まで駈出して見る気になりますのは別で、また娘なぞに成ると実に綺麗でございますね
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
こいつおかしいと思ったので、直ぐに後をつけやした。それ私は四尺足らず、三尺八寸という小柄でげしょう。もっとも頭は
巾着
(
きんちゃく
)
で、
平
(
ひらった
)
く云やア
福助
(
ふくすけ
)
でさあ。
大捕物仙人壺
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
五角、
扇形
(
おうぎがた
)
、
軍配
(
ぐんばい
)
、
与勘平
(
よかんぺい
)
、
印絆纒
(
しるしばんてん
)
、
盃
(
さかずき
)
、
蝙蝠
(
こうもり
)
、
蛸
(
たこ
)
、
鳶
(
とんび
)
、
烏賊
(
いか
)
、
奴
(
やっこ
)
、
福助
(
ふくすけ
)
、
瓢箪
(
ひょうたん
)
、切抜き……。
顎十郎捕物帳:07 紙凧
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
▼ もっと見る
姫は
太宰
(
だざい
)
の息女
雛鳥
(
ひなどり
)
で、中村
福助
(
ふくすけ
)
である。雛鳥が恋びとのすがたを見つけて庭に降りたつと、これには
新駒
(
しんこま
)
屋ァとよぶ声がしきりに浴びせかけられたが、かれの姫はめずらしくない。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
頭の
鉢
(
はち
)
が
福助
(
ふくすけ
)
の様に開いて、らっきょう型の顔には、
蜘蛛
(
くも
)
が足を
拡
(
ひろ
)
げた様な、深い
皺
(
しわ
)
と、キョロリとした大きな眼と、丸い鼻と、笑う時には耳までさけるのではないかと思われる大きな口と、そして
踊る一寸法師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
文治は年廿四歳で男の
好
(
よろ
)
しいことは役者で申さば
左團次
(
さだんじ
)
と
宗十郎
(
そうじゅうろう
)
を一緒にして、
訥升
(
とつしょう
)
の品があって、可愛らしい処が
家橘
(
かきつ
)
と
小團治
(
こだんじ
)
で、
我童
(
がどう
)
兄弟と
福助
(
ふくすけ
)
の愛敬を衣に振り掛けて
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
頭でっかちの
福助
(
ふくすけ
)
みたいなやつです。黒い四角なふろしきづつみのようなものを、首にくくりつけています。そして、その小さなやつは、いきなり、むこうのほうへ、チョコチョコと走りだしました。
灰色の巨人
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
福
常用漢字
小3
部首:⽰
13画
助
常用漢字
小3
部首:⼒
7画
“福助”で始まる語句
福助頭