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着換
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きがへ
ふりがな文庫
“
着換
(
きがへ
)” の例文
十手や捕繩を神田の家に殘して、道中差一本に、
着換
(
きがへ
)
の
袷
(
あはせ
)
が一枚、出來るだけ野暮な堅氣に作つた、一人旅の氣樂さはまた格別でした。
銭形平次捕物控:082 お局お六
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
それからお父様は、
着換
(
きがへ
)
だの足袋だの、学校道具だのを
風呂敷
(
ふろしき
)
に包んで、愚助に
脊負
(
しよ
)
はせて、お寺へつれて行きました。それを見た和尚様は、にこにこ笑ひながら
愚助大和尚
(新字旧仮名)
/
沖野岩三郎
(著)
葛籠
(
つゞら
)
の
蓋
(
ふた
)
を
取
(
と
)
つたり、
着換
(
きがへ
)
の
綻
(
ほころび
)
を
檢
(
しら
)
べたり、……
洗
(
あら
)
つた
足袋
(
たび
)
を
裏返
(
うらがへ
)
したり、
女中
(
ぢよちう
)
を
買
(
かひ
)
ものに
出
(
だ
)
したり、
何
(
なに
)
か
小氣轉
(
こぎてん
)
に
立𢌞
(
たちまは
)
つて
居
(
ゐ
)
たと
思
(
おも
)
ふと、
晩酌
(
ばんしやく
)
に
乾
(
ひ
)
もので
一合
(
いちがふ
)
つけた
時
(
とき
)
、
甚
(
はなは
)
だ
其
(
そ
)
の
見事
(
みごと
)
でない
大阪まで
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
着換
(
きがへ
)
の
鈴
(
リン
)
の音で人々は散つてしまつた。私が再び彼を見かけたのは晩餐後であつた。その時には彼はすつかり
寛
(
くつろ
)
いでゐる樣子だつた。しかし私は前よりももつと彼の
相好
(
さうがう
)
が好きになれなかつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
自分の長屋まで
辿
(
たど
)
り付いた光景、
着換
(
きがへ
)
の爲に、暫らく文箱を隣室に置きつ放しにしたことなどがはつきり思ひ出されます。
銭形平次捕物控:022 名馬罪あり
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
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お靜の
着換
(
きがへ
)
には相違ありませんが、お樂が着ると、銘仙も木綿も
粹
(
いき
)
になるのでした。洗ひ髮に、赤い/\唇、猪口に
觸
(
さは
)
ると其儘酒も紅になりさうな、それは何といふ官能的な
魅惑
(
みわく
)
でせう。
銭形平次捕物控:024 平次女難
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
着換
(
きがへ
)
をして床の上へ坐つたまゝ、
鑿
(
のみ
)
で
喉
(
のど
)
を突いて居りましたが、——」
銭形平次捕物控:062 城の絵図面
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
着
常用漢字
小3
部首:⽬
12画
換
常用漢字
中学
部首:⼿
12画
“着換”で始まる語句
着換場