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盛装
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せいそう
ふりがな文庫
“
盛装
(
せいそう
)” の例文
旧字:
盛裝
屋根に近いところに、モザイクで、赤バラの花一輪がはめられると、この建物は
盛装
(
せいそう
)
をこらした花嫁さんのようになった。
一坪館
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
通りで
盛装
(
せいそう
)
した
座敷姿
(
ざしきすがた
)
にでっくわすことなどあると、「失礼よ、林さん」などとあざやかに笑って挨拶して通って行く。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
かれは、従えて来た
扈従
(
こじゅう
)
の武者群を、左右にひらかせ、その中央に、
武威
(
ぶい
)
をこらした
盛装
(
せいそう
)
に
鎧
(
よろ
)
われた自身を置き——きっと、
此方
(
こなた
)
を見まもっていた。
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
何
(
いず
)
れにしても
姫
(
ひめ
)
はその
夕
(
ゆうべ
)
、
両親
(
りょうしん
)
に
促
(
うな
)
がされ、
盛装
(
せいそう
)
してお
側
(
そば
)
にまかり
出
(
い
)
で、
御接待
(
ごせったい
)
に
当
(
あた
)
られたのでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
孔子が公に謁し、さて表に出て共に車に乗ろうとすると、そこには既に
盛装
(
せいそう
)
を
凝
(
こ
)
らした南子夫人が乗込んでいた。孔子の席が無い。南子は意地の悪い微笑を
含
(
ふく
)
んで霊公を見る。
弟子
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
▼ もっと見る
軽
(
かる
)
い
瀟洒
(
せうしや
)
な
夜会服
(
やかいふく
)
を
着
(
き
)
たのや、
裾模様
(
すそもよう
)
の
盛装
(
せいそう
)
をしたのや、その
中
(
なか
)
にはまたタキシイドの
若
(
わか
)
い
紳士
(
しんし
)
に、
制服
(
せいふく
)
をつけた
学生
(
がくせい
)
、それに
子供
(
ことも
)
たちも
少
(
すくな
)
くなかつた。
軍服姿
(
ぐんぷくすがた
)
もちらほら
見
(
み
)
えた。
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
夢の中に、カーン、カーン、と
天主教会
(
てんしゅきょうかい
)
の鐘がなるひびきを聞いた。
大司教
(
だいしきょう
)
さまが、
盛装
(
せいそう
)
をしてしずしずとあらわれた。と、下から清水がこんこんわき出して……。
時計屋敷の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“盛装”の意味
《名詞》
華美に着飾ること。
(出典:Wiktionary)
盛
常用漢字
小6
部首:⽫
11画
装
常用漢字
小6
部首:⾐
12画
“盛装”で始まる語句
盛装環帯