白橿しらかし)” の例文
あしひきの山道やまぢらず白橿しらかしえだもとををにゆきれれば 〔巻十・二三一五〕 柿本人麿歌集
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
あるかれかぶ唐鍬たうぐはつよ打込うちこんでぐつとこじげようとしたとききたへのいゝ白橿しらかしとはつよかつたのでどうもなかつたが、てつくさびさきめた唐鍬たうぐはの四かくあなところにはかゆるんだ。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
近くにある白橿しらかしの樹の枝のたわむまで降るのを見ている方が、もっと直接だから、そういう具合にひどく雪が降ったというのを原因のようにして、それで山道も見えなくなったと云いあらわしている。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)