番組ばんぐみ)” の例文
落人おちうどへば、をどつた番組ばんぐみなにうしたたぐひかもれぬ。……むらさきはうは、草束くさたばねの島田しまだともえるが、ふつさりした男髷をとこまげつてたから。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
出し御見付にてしかられ候と申立るに今一人も進み出おそれながら申します私しは神田佐久間町一丁目番組ばんぐみ宿屋やどや上州屋軍助ぐんすけ方手代利三郎と申者私の金を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
そして、昼過ひるすぎから、あめがぽつぽつとたってきたのだったが、おかあさんは、いつまでも、自分じぶん番組ばんぐみのすむまでは、かえろうともされずにっていられた。
汽車は走る (新字新仮名) / 小川未明(著)
「では、試合にさきだって、伝令でんれいの者が、各所かくしょたまりの人々へ、番組ばんぐみ予告よこくするのが定例じょうれいでござるゆえ、そちらの闘士をきめて、この下へご記名きめいねがいたい」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)