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男々
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おお
ふりがな文庫
“
男々
(
おお
)” の例文
葉子の母が、どこか重々しくって
男々
(
おお
)
しい
風采
(
ふうさい
)
をしていたのに引きかえ、叔母は髪の毛の薄い、どこまでも貧相に見える女だった。
或る女:1(前編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
ただ数人の天才のみが、おのれの思想の自由な天地において、
男々
(
おお
)
しい孤立の危機を幾度も経過した後に、それから解脱することを得る。
ジャン・クリストフ:06 第四巻 反抗
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
さきに
身代
(
みがわ
)
りの自分の首に
引導
(
いんどう
)
を
渡
(
わた
)
して、
都田川
(
みやこだがわ
)
へ
水葬礼
(
すいそうれい
)
をおこなった
快侠僧
(
かいきょうそう
)
、なんとその
猛闘
(
もうとう
)
ぶりの
男々
(
おお
)
しさよ!
生命力
(
せいめいりょく
)
の
絶倫
(
ぜつりん
)
なことよ!
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
彼女の頭に映っていたかつての彼の
男々
(
おお
)
しく美しかったあの顔は、今は拡まった
窪
(
くぼ
)
みの底に眼を沈ませ、
髯
(
ひげ
)
は突起した
顋
(
おとがい
)
を
蔽
(
おお
)
って縮まり、そうして
日輪
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
こんにちの世界はこの両者
相俟
(
あいま
)
って始めて円満なるを得るものであるが、
外
(
そと
)
に対して常にわれわれの眼を喜ばせるものは、
男々
(
おお
)
しき男性的道徳である。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
▼ もっと見る
身をかねるというような
女々
(
めめ
)
しい態度から小さいながら、弱いながらも胸の焔を吐いて、冷たい
社会
(
よのなか
)
を
燬
(
や
)
きつくしてやろうというような
男々
(
おお
)
しい考えも湧いて来た。
駅夫日記
(新字新仮名)
/
白柳秀湖
(著)
偵察兵の帰りを待つ
長羅
(
ながら
)
の顔は、興奮と熱意のために、再び以前のように
男々
(
おお
)
しく
逞
(
たくま
)
しく輝き出した。
日輪
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
「おおっ、
御仏
(
みほとけ
)
っ」泣いてさけんだ、焔へ向っても狂わしいほど感謝した。まったく、
赫光
(
かっこう
)
の
大紅蓮
(
だいぐれん
)
のうちに見える生信房の
男々
(
おお
)
しい働きは、生ける御仏としか見えなかった。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
彼はもっと
男々
(
おお
)
しい音楽のほうを好んではいたけれども、聞こえてくるその魂の森と泉とのささやきに
恍惚
(
こうこつ
)
となっていた。その森と泉とは、諸民衆の一時的な争闘の間で、世界の永遠の若さを
ジャン・クリストフ:09 第七巻 家の中
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
自分と同じような廉潔さと一種の
男々
(
おお
)
しい善良さとを見てとった。
ジャン・クリストフ:08 第六巻 アントアネット
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
男
常用漢字
小1
部首:⽥
7画
々
3画
“男”で始まる語句
男
男女
男子
男振
男児
男妾
男衆
男性
男爵
男達