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田芹
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たぜり
ふりがな文庫
“
田芹
(
たぜり
)” の例文
まだ
菜
(
な
)
の花も咲かず蝶々も出ないのですが、路傍の
蓬
(
よもぎ
)
や
田芹
(
たぜり
)
が芽ぐんで、森の蔭、
木立
(
こだち
)
の中に、眞珠色の
春霞
(
はるがすみ
)
が棚引いて、まだ
陽炎
(
かげろふ
)
は燃えませんが、早春の
裝
(
よそほ
)
ひは申し分もありません。
銭形平次捕物控:330 江戸の夜光石
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
土手には
田芹
(
たぜり
)
、
蕗
(
ふき
)
が満ちて、
蒲公英
(
たんぽぽ
)
はまだ盛りに、目に幻のあの白い小さな車が自動車の輪に競って飛んだ。いま、その
皈
(
かえ
)
りがけを道草を、
笊
(
ざる
)
に洗って、縁に近く晩の卓子台を囲んでいたが
遺稿:02 遺稿
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
鶏
(
とり
)
にやる
田芹
(
たぜり
)
摘みにと来し我ぞ
六百句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
松
(
まつ
)
杉
(
すぎ
)
、
田芹
(
たぜり
)
、すつと
伸
(
の
)
びた
酸模草
(
すかんぽ
)
の
穂
(
ほ
)
の、そよとも
動
(
うご
)
かないのに、
溝川
(
みぞがは
)
を
蔽
(
おほ
)
ふ、たんぽゝの
花
(
はな
)
、
豆
(
まめ
)
のつるの、
忽
(
たちま
)
ち一
所
(
しよ
)
に、さら/\と
動
(
うご
)
くのは、
鮒
(
ふな
)
、
鰌
(
どぜう
)
には
揺過
(
ゆれす
)
ぎる、——
昼
(
ひる
)
の
水鶏
(
くひな
)
が
通
(
とほ
)
るのであらう。
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
田
常用漢字
小1
部首:⽥
5画
芹
漢検準1級
部首:⾋
7画
“田”で始まる語句
田舎
田圃
田
田舎者
田螺
田甫
田地
田楽
田舍
田畑