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熊鷹
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くまたか
ふりがな文庫
“
熊鷹
(
くまたか
)” の例文
折角
築
(
きづ
)
き上げた大身代を、
甥
(
をひ
)
や養女や、赤の他人に、
熊鷹
(
くまたか
)
に
餌
(
ゑさ
)
を
奪
(
うば
)
はれるやうに滅茶々々にされて了ふのが心外でたまらなかつたのです。
銭形平次捕物控:020 朱塗りの筐
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「いや
熊鷹
(
くまたか
)
じゃろう。あれは意地むさいでな。だがなあ喜惣、この片身はどうあっても、お前にはやれんぞ。あれは、第一
儂
(
わし
)
の
穽
(
あな
)
なんじゃ」
白蟻
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
一方のすみには
熊鷹
(
くまたか
)
のような悪漢フレッドの一群が陣取って何げないふうを装って油断なくにらまえている。
映画雑感(Ⅰ)
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
そういう作法や
鄭重
(
ていちょう
)
は、暴客たちにはかえって苦手である。赤いまばら
髯
(
ひげ
)
の中から、
熊鷹
(
くまたか
)
のような眼をひからせている大法師が、
拳
(
て
)
を振って、善信の冷静を打ち砕いた。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
背
(
せい
)
の
高
(
たか
)
さが五
尺
(
しゃく
)
八
寸
(
すん
)
に
胸
(
むね
)
の
厚
(
あつ
)
さが一
尺
(
しゃく
)
二
寸
(
すん
)
、
巨人
(
おおびと
)
のような
大男
(
おおおとこ
)
でございました。そして
熊鷹
(
くまたか
)
のようなこわい目をして、
鉄
(
てつ
)
の
針
(
はり
)
を
植
(
う
)
えたようなひげがいっぱい
顔
(
かお
)
に
生
(
は
)
えていました。
田村将軍
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
▼ もっと見る
皮を
剥
(
は
)
がれるやら、鉄の
杵
(
きね
)
に
撞
(
つ
)
かれるやら、油の
鍋
(
なべ
)
に煮られるやら、毒蛇に
脳味噌
(
のうみそ
)
を吸われるやら、
熊鷹
(
くまたか
)
に眼を食われるやら、——その苦しみを数え立てていては、到底際限がない位
杜子春
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
正義、法律、お金で買えます。良心、貞操、むろんの事だよ。自由民権手段を撰ばず。掴んで離さぬ
熊鷹
(
くまたか
)
根性の。億万長者の一流どころが。国の利益は自分の利益と。
盤石
(
ばんじゃく
)
動かぬ
算盤
(
そろばん
)
ずくめで。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
熊鷹
(
くまたか
)
に
餌
(
えさ
)
を奪われるように滅茶滅茶にされてしまうのが心外でたまらなかったのです。
銭形平次捕物控:020 朱塗の筐
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「名代の
熊鷹
(
くまたか
)
だ、——まさか佐五兵衛に頼まれたんじゃあるまいな」
銭形平次捕物控:092 金の茶釜
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
“熊鷹(クマタカ)”の解説
クマタカ(角鷹、熊鷹、鵰、Nisaetus nipalensis)は、鳥綱タカ目タカ科クマタカ属に分類される鳥。遺伝的背景に基づき、かつてクマタカが含まれていたSpizaetus属は中南米の2種のみを含む属となり、本種を含む残り7種はNisaetus属として独立した。
(出典:Wikipedia)
熊
常用漢字
小4
部首:⽕
14画
鷹
漢検準1級
部首:⿃
24画
“熊鷹”で始まる語句
熊鷹眼
熊鷹共
熊鷹目
熊鷹主義