いづくん)” の例文
いづくんぞ活動飛舞の精神的革命を行ふを得ん、さなきだに御祭主義なる日本人を促して教会を建て、「オルガン」を買ひ
人生の精神と形體と孰れか重きや。精神は形體のすゐなり。帝室は其帥を制する者にして、兼て又其形體をも統べ給ふものなれば、いづくんぞ之を虚位と云ふ可けんや。
帝室論 (旧字旧仮名) / 福沢諭吉(著)
つたふるところ怪異くわいいしよおほくは徳育とくいくのために、訓戒くんかいのために、寓意ぐういだんじて、勸懲くわんちやうとなすにぎず。けだをしへのために、鬼神きしんわづらはすものなり人意じんいいづくん鬼神きしん好惡かうをさつむや。
怪談会 序 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
レナンも亦之を認む、我日本の精神的改革を図る者いづくんぞ目をこゝに注がざる、吾人は似て非なる者をにくむ、更に名を宗教に借りて実なき者を悪む、聞く獅子の身中に虫ありて獣王だも
いづくんぞ大声叱呼して柁師かぢしを警醒せざるを得んや。