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烟出
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けむだ
ふりがな文庫
“
烟出
(
けむだ
)” の例文
そこには窓も
烟出
(
けむだ
)
しもあったが、それらは煉瓦で塗り固められて、すでに多年を経たものであることが明らかに見られた。
世界怪談名作集:02 貸家
(新字新仮名)
/
エドワード・ジョージ・アール・ブルワー・リットン
(著)
すぐ
後
(
うしろ
)
の寺の門の
屋根
(
やね
)
には
雀
(
すゞめ
)
と
燕
(
つばめ
)
が絶え
間
(
ま
)
なく
囀
(
さへづ
)
つてゐるので、
其処此処
(
そここゝ
)
に
製造場
(
せいざうば
)
の
烟出
(
けむだ
)
しが
幾本
(
いくほん
)
も立つてゐるに
係
(
かゝは
)
らず、
市街
(
まち
)
からは遠い春の
午後
(
ひるすぎ
)
の
長閑
(
のどけ
)
さは充分に
心持
(
こゝろもち
)
よく
味
(
あぢは
)
はれた。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
つづいて、はげしいザーという吹雪が、
烟出
(
けむだ
)
し窓の障子に当って小さな声は消されてしまった。その後は、
暫
(
しば
)
らく死のような沈黙が来た。老婆は、空耳であってくれればいいという
願
(
ねがい
)
が
起
(
おこ
)
った。
凍える女
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
すぐ
後
(
うしろ
)
の寺の門の屋根には
雀
(
すずめ
)
と
燕
(
つばめ
)
が絶え間なく
囀
(
さえず
)
っているので、
其処
(
そこ
)
此処
(
ここ
)
に製造場の
烟出
(
けむだ
)
しが幾本も立っているにかかわらず、
市街
(
まち
)
からは遠い春の
午後
(
ひるすぎ
)
の
長閉
(
のどけ
)
さは充分に心持よく
味
(
あじわ
)
われた。
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
その扉はいつでも重そうに堅く閉されていて、細い
烟出
(
けむだ
)
しが一本ひょろりと立っている低い
瓦
(
かわら
)
屋根と、四、五本の
痩
(
や
)
せた杉の木立の望まれる
外
(
ほか
)
には、門内には何一つ外から見えるものはない。
監獄署の裏
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
烟
漢検1級
部首:⽕
10画
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
“烟”で始まる語句
烟
烟草
烟管
烟突
烟草盆
烟筒
烟草入
烟草屋
烟霧
烟硝