漁人ぎよじん)” の例文
椎谷の好事家通りかゝり、是を見てたゞならぬ木とおもひ熟視よく/\みるに、蛾眉山下※がびさんかのはしといふ五大字刻しありしをもつてかの国の物とおもひ、漁人ぎよじんにはたきゞあたへてひうけけるとぞ。
祥瑞しよんずゐ江村かうそんは暮れかかつた。藍色あゐいろの柳、藍色の橋、藍色の茅屋ばうをく、藍色の水、藍色の漁人ぎよじん、藍色の芦荻ろてき。——すべてがやや黒ずんだ藍色の底に沈んだ時、忽ち白々しらしらと舞ひあがるお前たち三羽の翼の色。
動物園 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
いま漁人ぎよじんとなつて餘命よめいおくるといへども、何日いつかつみあがなうてふたゝ
鬼桃太郎 (旧字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
椎谷の好事家通りかゝり、是を見てたゞならぬ木とおもひ熟視よく/\みるに、蛾眉山下※がびさんかのはしといふ五大字刻しありしをもつてかの国の物とおもひ、漁人ぎよじんにはたきゞあたへてひうけけるとぞ。
苅羽郡かりはこほり(越後)椎谷しひや漁人ぎよじん(椎谷は堀侯の御封内なり)ある日椎谷の海上にすなどりして一木の流れたゞよふを見て薪にせばやとてひろひ取て家にかへり、水をかわかさんとてひさしに立寄おきしを
苅羽郡かりはこほり(越後)椎谷しひや漁人ぎよじん(椎谷は堀侯の御封内なり)ある日椎谷の海上にすなどりして一木の流れたゞよふを見て薪にせばやとてひろひ取て家にかへり、水をかわかさんとてひさしに立寄おきしを