“江村”の読み方と例文
読み方割合
かうそん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『いかにも、江村かうそんらしい気のするところだね。日本にも、かうした感じのする村はあまり沢山はない。何うしても、支那の詩にでもありさうな気のするところだ……』
伊良湖岬 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
祥瑞しよんずゐ江村かうそんは暮れかかつた。藍色あゐいろの柳、藍色の橋、藍色の茅屋ばうをく、藍色の水、藍色の漁人ぎよじん、藍色の芦荻ろてき。——すべてがやや黒ずんだ藍色の底に沈んだ時、忽ち白々しらしらと舞ひあがるお前たち三羽の翼の色。
動物園 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)