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湯呑
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ゆの
ふりがな文庫
“
湯呑
(
ゆの
)” の例文
ある日の朝、母親のルピック夫人が、いつものように、彼の
湯呑
(
ゆの
)
みに葡萄酒を
注
(
つ
)
ごうとすると、彼はこういった——
にんじん
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
それから
飲料
(
いんりょう
)
としては
桜
(
さくら
)
の
花漬
(
はなづけ
)
、それを
湯呑
(
ゆの
)
みに
入
(
い
)
れて
白湯
(
さゆ
)
をさして
客
(
きゃく
)
などにすすめました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「
小杯
(
ちいさく
)
ッて面倒くさいね」と
傍
(
そば
)
にあッた
湯呑
(
ゆの
)
みと取り替え、「
満々
(
なみなみ
)
注いでおくれよ」
今戸心中
(新字新仮名)
/
広津柳浪
(著)
何
(
ど
)
うしても
私共
(
わたしども
)
の
手
(
て
)
にのらぬやんちやなれば
貴君
(
あなた
)
から
叱
(
しか
)
つて
下
(
くだ
)
され、
第
(
だい
)
一
湯呑
(
ゆの
)
みで
呑
(
の
)
むは
毒
(
どく
)
でござりましよと
告口
(
つげぐち
)
するに、
結城
(
ゆふき
)
は
眞面目
(
まじめ
)
になりてお
力
(
りき
)
酒
(
さけ
)
だけは
少
(
すこ
)
しひかへろとの
嚴命
(
げんめい
)
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
魔法瓶の湯を
急須
(
きゅうす
)
に
注
(
つ
)
いでから文吉たちの
湯呑
(
ゆの
)
みをとり出していると
日めくり
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
▼ もっと見る
脱いだものは脱ぎッ放し、喰べた物は喰べッ放しと云う有様で、喰い荒した皿小鉢だの、飲みかけの
茶碗
(
ちゃわん
)
や
湯呑
(
ゆの
)
みだの、
垢
(
あか
)
じみた肌着や
湯文字
(
ゆもじ
)
だのが、いつ行って見てもそこらに放り出してある。
痴人の愛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
湯呑
(
ゆの
)
みと手鏡を持って、舞台裏まで附いてゆく静枝にいいつけた。
市川九女八
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
湯
常用漢字
小3
部首:⽔
12画
呑
漢検準1級
部首:⼝
7画
“湯呑”で始まる語句
湯呑所
湯呑茶碗
湯呑場
湯呑程
湯呑水呑