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浄衣
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じょうえ
ふりがな文庫
“
浄衣
(
じょうえ
)” の例文
旧字:
淨衣
彼はわざと
拗
(
す
)
ねたのであろう、きょうの華やかな宴の莚に
浄衣
(
じょうえ
)
めいた白の
直衣
(
のうし
)
を着て、同じく白い
奴袴
(
ぬばかま
)
をはいていた。
玉藻の前
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
県役署の私宅にもどると、白い
浄衣
(
じょうえ
)
に着かえ、麻の縄帯を締め、その
内懐
(
うちぶところ
)
へは鋭利な短剣一振りを
秘
(
かく
)
していた。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
白の
浄衣
(
じょうえ
)
に
緋
(
ひ
)
の
袴
(
はかま
)
を
穿
(
は
)
き、髪をみずらに取り上げている!
巫女
(
みこ
)
さながらの姿である!
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
頼朝は新しい
烏帽子
(
えぼし
)
、
浄衣
(
じょうえ
)
をつけ身を
浄
(
きよ
)
めると、院宣を三度拝してから封を開いた。
現代語訳 平家物語:05 第五巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
彼の意気たるや
旺
(
さかん
)
であった。その朝は、星の下に、
水垢離
(
みずごり
)
をとり、
白木綿
(
しろもめん
)
の
浄衣
(
じょうえ
)
を着て、
黄布
(
きぎぬ
)
のつつみを背中へ
斜
(
はす
)
にかけて結んだ。内に
宸筆
(
しんぴつ
)
の勅願をおさめたのだ。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
又その四隅には白木の
三宝
(
さんぼう
)
を据えて、三宝の上にはもろもろの
玉串
(
たまぐし
)
が供えられてあった。壇にのぼる者は五人で、白、黒、青、黄、赤の
五色
(
ごしき
)
に
象
(
かたど
)
った
浄衣
(
じょうえ
)
を着けていた。
玉藻の前
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
頸
(
うなじ
)
は、
俯向
(
うつむ
)
き、到底、列座の公卿たちを正視することなどできないものであるのに、範宴少僧都は、
怯
(
お
)
じるいろもなく、
砧
(
きぬた
)
の打目のぴんと張った
浄衣
(
じょうえ
)
を
鶴翼
(
かくよく
)
のようにきちんと身に着け、
眸
(
ひとみ
)
を
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
彼らはやはり
五色
(
ごしき
)
に
象
(
かたど
)
った
浄衣
(
じょうえ
)
をつけていた。泰親の姿は白かった。
玉藻の前
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
浄
常用漢字
中学
部首:⽔
9画
衣
常用漢字
小4
部首:⾐
6画
“浄”で始まる語句
浄
浄瑠璃
浄土
浄玻璃
浄人
浄化
浄瑠璃寺
浄几
浄海入道
浄地