“じょうえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
浄衣50.0%
定慧10.0%
定餌10.0%
成壊10.0%
条衣10.0%
浄穢10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
県役署の私宅にもどると、白い浄衣じょうえに着かえ、麻の縄帯を締め、その内懐うちぶところへは鋭利な短剣一振りをかくしていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さらに新人のゆうなるものは、道昭、智通、定慧じょうえなどの僧侶である。道昭は古い帰化人のすえであり、定慧は鎌足かまたりの子であるが、共に唐に入って玄弉三蔵げんじょうさんぞうに学び、当時の世界文化の絶頂をきわめて来た。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
東京付近でヤマベ、上方でいうハス釣りは、チシャの虫、クモ、柳虫も使うが、サバ虫のサシが第一の定餌じょうえとしてある。
江戸前の釣り (新字新仮名) / 三遊亭金馬(著)
「それ人身は一天地なり。天地、成壊じょうえありて、しかも天地の主宰となるものは、いまだかつて滅せざるなり。ゆえにしてまた成す。人身、生死ありて、しかも人身の主たるものは、いまだかつて滅せざるなり。ゆえに死してまた生ず」
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
もちろん二十五条衣じょうえの絹袈裟けさをかけて居られましたけれども、その絹袈裟の下はチベットの羊毛のごく上等なプーツクで
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
上下、左右、高低、遠近、善悪、浄穢じょうえ、凡て同じ対辞の性を出ることがない。だがどうして美醜の二があるのか。それを二つに分け、そうしてその一つを選ぼうとするのか。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)