“宸筆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しんぴつ85.7%
しんひつ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一方の柴進さいしんは、はたごへ帰ると、さっそく宋江へ「山東宋江」の宸筆しんぴつを見せ、またつぶさに、禁裏きんりの様子もはなして聞かせた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
万乗の天子も些少の銭貨にかへて宸筆しんぴつを売らせ給ひ、銀紙に百人一首、伊勢物語など望みのまゝをしるせる札をつけて、御簾みすに結びつけ、日を
応仁の乱 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
 勅使は此家にかぢと申女る由此所へいだしませいと云るゝに彌々いよ/\仰天ぎやうてんしながら何事やらんと漸々やう/\連出しかば 勅使は其方は冥加みやうがかなひし者かな汝が詠歌えいか殿下でんかへ相聞え其上 當吟たうこんの 叡覽えいらんそなへられし所名歌めいかなりとて仙歌へ御くはへ遊ばされなほ又 叡感えいかんの餘り 御宸筆しんひつ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)