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法師
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ぼうし
ふりがな文庫
“
法師
(
ぼうし
)” の例文
梧桐
(
あおぎり
)
の緑を
綴
(
つづ
)
る間から西に傾く日が
斑
(
まだ
)
らに
洩
(
も
)
れて、幹にはつくつく
法師
(
ぼうし
)
が懸命にないている。晩はことによると一雨かかるかも知れない。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
それが近づいて来た時、よくよく見ると、一寸
法師
(
ぼうし
)
のようで、猿よりもにくらしいのです。そして、からだじゅうに赤い毛が、ぎっしりはえていました。
アラビヤンナイト:04 四、船乗シンドバッド
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
で、いまではこの
安土城
(
あづちじょう
)
のあとへ、
信長
(
のぶなが
)
の
嫡孫
(
ちゃくそん
)
、三
法師
(
ぼうし
)
丸
(
まる
)
が
清洲
(
きよす
)
からうつされてきて、焼けのこりの
本丸
(
ほんまる
)
を修理し、
故右大臣家
(
こうだいじんけ
)
の
跡目
(
あとめ
)
をうけついでいる。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
おじいさんは、一
寸
(
すん
)
法師
(
ぼうし
)
のように、だんだん
高
(
たか
)
く、
高
(
たか
)
く、
目
(
め
)
に
見
(
み
)
えないなわをたぐって
上
(
のぼ
)
りましたが、
酒
(
さけ
)
に
酔
(
よ
)
っていますので、
右
(
みぎ
)
に
転
(
ころ
)
げ、
左
(
ひだり
)
に
転
(
ころ
)
げそうにしていました。
酔っぱらい星
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
信長の
嫡子
(
ちゃくし
)
信忠の遺子三
法師
(
ぼうし
)
丸
(
まる
)
がいる関係上、自然、安土以後の織田家の中心がそこに移されたかのような観をなしていたためであるが、勝家には、そのこともまた、何か逸早く
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
私は取り散らした書物の間に
坐
(
すわ
)
って、心細そうな父の態度と言葉とを、
幾度
(
いくたび
)
か繰り返し眺めた。私はその時また
蝉
(
せみ
)
の声を聞いた。その声はこの
間中
(
あいだじゅう
)
聞いたのと違って、つくつく
法師
(
ぼうし
)
の声であった。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
ひさしく三
法師
(
ぼうし
)
君
(
ぎみ
)
にもご拝顔いたしませぬので、ただいまごきげんうかがいをすまして、お
暇
(
いとま
)
をいただいてまいりました。時に、話はちがいまするが、さきごろ、秀吉どのには世にもめずらしい
品
(
しな
)
を
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“法師”の意味
《名詞》
(仏教)仏法に精通し、その教えを広める僧侶。
僧形をした俗人。
(出典:Wiktionary)
“法師”の解説
法師(ほうし或いはほっし、のりのし、)は僧侶に対する呼称の1つ。
(出典:Wikipedia)
法
常用漢字
小4
部首:⽔
8画
師
常用漢字
小5
部首:⼱
10画
“法師”で始まる語句
法師蝉
法師武者
法師野
法師丸
法師髪
法師髮
法師姿
法師嶺
法師聟
法師輩