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沈思
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ちんし
ふりがな文庫
“
沈思
(
ちんし
)” の例文
吾等は信ずる、
沈思
(
ちんし
)
熟慮
(
じゅくりょ
)
の結果は、必ず汝をして、われ等の主張の合理性を承認せしむるに相違ないと。
霊訓
(新字新仮名)
/
ウィリアム・ステイントン・モーゼス
(著)
典獄は
沈思
(
ちんし
)
してそうあろうそうあろう、察し申す、ただこの上は獄則を謹守し、なお
無頼
(
ぶらい
)
の女囚を改化遷善の道に
赴
(
おもむ
)
かしむるよう導き教え、同胞の暗愚を訓誨し
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
学生はしばらく
沈思
(
ちんし
)
せり。その間に「
年波
(
としなみ
)
」、「八重の
潮路
(
しおじ
)
」、「
渡守
(
わたしもり
)
」、「心なるらん」などの
歌詞
(
うたことば
)
はきれぎれに
打誦
(
うちずん
)
ぜられき。
渠
(
かれ
)
はおのれの名歌を
忘却
(
ぼうきゃく
)
したるなり。
取舵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
沈思
(
ちんし
)
な一心がすぎると妾は心臓から心臓にかけられた剣の橋を渡っていることを知りました。
バルザックの寝巻姿
(新字新仮名)
/
吉行エイスケ
(著)
夕べの
沈思
(
ちんし
)
はこゝ迄たどりついたので、私は、立ち上り、入口の處へ行つて、秋の入陽を、そして學校と共に村から半
哩
(
マイル
)
離れてゐる私の家の前のひつそりした耕地を眺めた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
▼ もっと見る
二人の
沈思
(
ちんし
)
を破つて、平次の女房のお靜は顏を出します。
襷
(
たすき
)
を外して、手紙を取つて、輕く八五郎に目禮し乍ら、何時までも若くて美しいお靜の
濡
(
ぬ
)
れた手には、結び文が一つ。
銭形平次捕物控:150 槍の折れ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
発し長い間黙然と
沈思
(
ちんし
)
していた佐助はこの世に生れてから後にも先にもこの沈黙の数分間ほど楽しい時を生きたことがなかった昔
悪七兵衛景清
(
あくしちびょうえかげきよ
)
は
頼朝
(
よりとも
)
の器量に感じて復讐の念を
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
沈思
(
ちんし
)
熟考の上起草された原案は、起草委員会において他の二人が如何に反対しても容易に屈することなく、極力原案の維持に努めて、中には或る重要な規定について、数日間討論を行うた末
法窓夜話:02 法窓夜話
(新字新仮名)
/
穂積陳重
(著)
雁金検事は腕を
拱
(
こまね
)
いて
沈思
(
ちんし
)
していたが、課長の入ってくるのを見るなり
恐怖の口笛
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
じっと何事か
沈思
(
ちんし
)
におちていた丹波、ハタと膝を打って、ニヤリとした。
丹下左膳:03 日光の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
と、
依然
(
いぜん
)
、
沈思
(
ちんし
)
のすがたを守っていた。
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
矢野は
沈思
(
ちんし
)
しばらくして
廃める
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
正成は
沈思
(
ちんし
)
した。
赤坂城の謀略
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
二人の
沈思
(
ちんし
)
を破って、平次の女房のお静は顔を出します。
襷
(
たすき
)
をはずして、手拭を取って、軽く八五郎に目礼しながら、いまでも若くて美しいお静の
濡
(
ぬ
)
れた手には、結び文が一つ。
銭形平次捕物控:150 槍の折れ
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
これも
沈思
(
ちんし
)
の時の癖で、
越州
(
えっしゅう
)
はしきりに爪を噛んでいるのだ。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
“沈思”の意味
《名詞》
沈 思(ちんし)
深く考え込むこと。
(出典:Wiktionary)
沈
常用漢字
中学
部首:⽔
7画
思
常用漢字
小2
部首:⼼
9画
“沈思”で始まる語句
沈思瞑目
沈思黙考
沈思逡巡
沈思默想