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汚穢
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むさ
ふりがな文庫
“
汚穢
(
むさ
)” の例文
舌長姥 こぼれた
羹
(
あつもの
)
は、
埃溜
(
はきだめ
)
の汁でござるわの、お
塩梅
(
あんばい
)
には寄りませぬ。
汚穢
(
むさ
)
や、見た目に、汚穢や。どれどれ掃除して参らしょうぞ。
天守物語
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
彼
(
かれ
)
が
家
(
いへ
)
に
歸
(
かへ
)
つたのはお
品
(
しな
)
が
死
(
し
)
んだ
時
(
とき
)
でも、それから三
年目
(
ねんめ
)
の
盆
(
ぼん
)
の
時
(
とき
)
でも
家
(
いへ
)
は
空洞
(
からり
)
と
清潔
(
きれい
)
に
成
(
な
)
つて
居
(
ゐ
)
てそれほど
汚穢
(
むさ
)
い
感
(
かん
)
じは
與
(
あた
)
へられなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
見て是は/\市之丞樣
何
(
どう
)
してマア我々が浪宅を御存じなるや
先々
(
まづ/\
)
些
(
ちと
)
是
(
これ
)
へ御通り下されと
云
(
いふ
)
た所が御通りなさるゝ所もなき山崎町乞食長屋の
汚穢
(
むさ
)
くるしく御氣もじ樣やと
言
(
い
)
ひながらも
簀子
(
すのこ
)
の上に
莚
(
むしろ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
(
行
(
ゆ
)
こうのう、殿、その
傍
(
そば
)
へ参ろうじゃがの、そこに
汚穢
(
むさ
)
いものがあろうがや。早やそれが、汚穢うて汚穢うてならぬ。……
退
(
の
)
けてくされませ、殿、)
吉原新話
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「おお可哀そうに痛かったかい、まあまあお召が砂だらけだ。どこも
擦剥
(
すりむ
)
きはしなかったの。え、
掌
(
てのひら
)
を、どれお見せ、ほんとにねえ。」と何を持ちしか
汚穢
(
むさ
)
き手に、
温
(
あたた
)
き口を
接
(
つ
)
けて
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“汚穢”の意味
《名詞》
汚れ。汚れているもの。
糞尿。
(出典:Wiktionary)
汚
常用漢字
中学
部首:⽔
6画
穢
漢検1級
部首:⽲
18画
“汚穢”で始まる語句
汚穢屋
汚穢物