氣遣きづかは)” の例文
新字:気遣
最初さいしよ活動かつどうおいては火口内かこうない鎔岩ようがんが、火口壁かこうへきへりまですゝみ、一時いちじ流出りゆうしゆつ氣遣きづかはれたけれども、つひにそのことなくして、鎔岩ようがん水準すいじゆんふたゝ低下ていかしてしまつたのである。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
筑摩川春ゆく水はすみにけり消て幾日いくかの峯の白雪とは順徳院じゆんとくゐん御製ぎよせいとかおほいなる石の上にて女きぬあらふ波に捲きとられずやと氣遣きづかはる向の岸のかたに此川へ流れ入る流に水車みづぐるま
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
あいちやんはすこべて、氣遣きづかはしさうに『何方どツち何方どツち?』とつぶやいて、何方どツちおほきくなつたかとおもつてあたま天邊てツぺんをやつてましたが、矢張やツぱりおほきさがおなじなので落膽がつかりしました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)