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気張
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きば
ふりがな文庫
“
気張
(
きば
)” の例文
しかし今年の正月にはどうあっても胡弓弾きにゆくと、
一月
(
ひとつき
)
も前から木之助は
気張
(
きば
)
っていた。味噌屋の御主人にすまんからといった。
最後の胡弓弾き
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
「この胴裏じゃ表が泣く、
最少
(
もすこ
)
し
気張
(
きば
)
れば
宜
(
よ
)
かった」というと「
何故
(
なぜ
)
、昔から羽織の裏は甲斐機に
定
(
きま
)
ってるじゃないか、」
二葉亭余談
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
と当って見ると、いや
抓
(
つま
)
んだ
爪
(
つめ
)
の方が黄色いくらいでござったに、
正
(
しょう
)
のものとて争われぬ、七
両
(
りょう
)
ならば
引替
(
ひきか
)
えにと言うのを、もッと
気張
(
きば
)
ってくれさっせえで
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
もう少し奮発して
気張
(
きば
)
る事さえ覚えれば、当っても
外
(
はず
)
れても、今よりはまだ痛快に生きて行かれるのに、
今日
(
こんにち
)
までついぞそこに心を用いる事をしなかったのである。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
葉子は倉地の最後の
一言
(
ひとこと
)
でその急所に触れられたのだった。葉子は倉地の目の前で見る見るしおれてしまった。泣くまいと
気張
(
きば
)
りながら幾度も
雄々
(
おお
)
しく涙を飲んだ。
或る女:2(後編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
▼ もっと見る
うむ……と
気張
(
きば
)
って、立ち止まってにらめっこをします。が誰も笑い出すものがありません。でまたぐるぐる踊り廻って、「だるまさん、だるまさん」をくり返します。
天狗笑
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
お前もこのわしの目的をよくのみこんで、どうか、わしが目的を遂げられる様
気張
(
きば
)
ってくれ
俗臭
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
「そりゃまあ、なんでがすか、せめてもう二カペーカだけ
気張
(
きば
)
っておくんなさいよ。」
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
いまは
苦悶
(
くもん
)
の力もつきはてて、目に
気張
(
きば
)
りの色も消えてしまった。
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
張
常用漢字
小5
部首:⼸
11画
“気”で始まる語句
気
気色
気遣
気勢
気持
気質
気障
気配
気味
気高