のこら)” の例文
新字:
はじめ村中のこらず存じ申さずとのこたへなれば少しも手懸てがかりはなきに次右衞門の思ふ樣是は村中申合まをしあはせ掛り合を恐れて斯樣かやうに申立るならんとせきあらため威儀ゐぎ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
〆切町内々々ちやうない/\自身番屋じしんばんやにはとびの者共火事裝束しやうぞくにてつめ家主抔いへぬしなどかはり/″\相詰たり數寄屋橋御見附みつけ這入はいれば常よりも人數夥多おびたゞしく天一坊の供のこら繰込くりこむを待て御門を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
受る身分なり其家來に開門は成ぬ潜より這入べし彼是かれこれいは繩目なはめに及ぞと云に大膳かくと聞て伊賀亮が戒めしは爰なりと思ひ大膳一人潜より入り家來はのこらず門外に殘しおき玄關へかゝれば取次として平石次右衞門出來いできたりて大膳を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)