權官けんくわん)” の例文
ところが權官けんくわんに某といふ無法者むはふものが居て、雲飛の石のことをき、是非ぜひに百兩でひたいものだと申込まうしこんだ。
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
雲飛のつま早速さつそく相談さうだんし石をなにがし權官けんくわんけんじたところ、雲飛はもなくごくを出された。
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
そこで權官けんくわん首尾しゆびよく天下てんか名石めいせきうばてこれを案頭あんとうおい日々ひゞながめて居たけれども、うはさきし靈妙れいめうはたらきは少しも見せず、雲のわくなどいふ不思議ふしぎしめさないので、何時いつしか石のことは打忘うちわす
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)