トップ
>
横着者
>
おうちゃくもの
ふりがな文庫
“
横着者
(
おうちゃくもの
)” の例文
知らざるにあらずしかるにいかにも忠義らしく装いながら主人の体をもって歯を冷やすとは大それた
横着者
(
おうちゃくもの
)
かなその心底
憎
(
にく
)
さも憎しと。
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
彼
(
か
)
の春見は清水助右衞門の
悴
(
せがれ
)
重二郎がいう通り、利子まで添えて三千円の金を返したのは、
横着者
(
おうちゃくもの
)
ながら、どうか此の事を
内聞
(
ないぶん
)
にして貰いたいと
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
彼は中々の
横着者
(
おうちゃくもの
)
で、
最初
(
はじめ
)
は
兎角
(
とかく
)
に自分の素性来歴を包もうと企てたが、要するに
其
(
そ
)
れは彼の不利益に
終
(
おわ
)
った。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
そして、くもは、
横着者
(
おうちゃくもの
)
であって、かや、はえがこないときは、
根
(
ね
)
もとの
方
(
ほう
)
に
隠
(
かく
)
れて
眠
(
ねむ
)
っていました。
くもと草
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
海で悩んだ病気は
陸
(
おか
)
へ上ると、
横着者
(
おうちゃくもの
)
みたように
癒
(
なお
)
ってしまいました。二日も床に親しんだお君は、もうほとんど常の
身体
(
からだ
)
と言ってもよいくらいになってしまいました。
大菩薩峠:07 東海道の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
「手をあげろ。
横着者
(
おうちゃくもの
)
め」と、はげしい
叱
(
しか
)
り声が、入口の方からひびいた。いつの間にか黄竜の幕をかきわけ、四馬頭目の
巨体
(
きょたい
)
が、
長袖
(
ながそで
)
から愛用の
毒棒
(
どくぼう
)
をつきだしている。
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
あいついかに
横着者
(
おうちゃくもの
)
とはいえ、まだ子供は子供、きっと独楽をもどして
欲
(
ほ
)
しさに、なにもかもしゃべりだすにちがいない——と考えたので、
大人
(
おとな
)
げないが、
横合
(
よこあ
)
いからさらってきた
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
今日君のお
名吟
(
めいぎん
)
は恐れ入りましたな、
何
(
なん
)
とか申したな、えゝと「煙草には
燧火
(
すりび
)
のむまし梅の
中
(
なか
)
」とは感服々々、僕などのような
横着者
(
おうちゃくもの
)
は出る句も矢張り横着で「梅ほめて
紛
(
まぎ
)
らかしけり
門違
(
かどちが
)
い」
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
横着者
(
おうちゃくもの
)
め。そして博士が到着しないと分ると、そこで初めて目黒へ駆けつけた。そのときはもう後の祭だ。博士はもの言わぬ人となって目白署へ収容され……そうだ、まだ貴様にいうことがあった。
鞄らしくない鞄
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
横着者
(
おうちゃくもの
)
でございますから
直
(
す
)
ぐに羽織を脱いでそれへ出てまいり。
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
横
常用漢字
小3
部首:⽊
15画
着
常用漢字
小3
部首:⽬
12画
者
常用漢字
小3
部首:⽼
8画
“横着者”で始まる語句
横着者奴