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桁外
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けたはず
ふりがな文庫
“
桁外
(
けたはず
)” の例文
一つは彼の腕前が
桁外
(
けたはず
)
れになったこと、もう一つは彼の気質である。摘要すると、剣術でも柔術でも、極めて無作為であって無類に強い。
雨あがる
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
桁外
(
けたはず
)
れの点、常軌を逸している点などで「発狂事件」と命名するより外に他に妥当なる名前のつけ方がないことが、誰にも首肯されるに至った。
地球発狂事件
(新字新仮名)
/
海野十三
、
丘丘十郎
(著)
「明治大正昭和に
亙
(
わた
)
って、こんな
桁外
(
けたはず
)
れの男が
真
(
ほん
)
の少しばかり国家に尽したということを
聊
(
いささ
)
か後世へ伝えたいと思ってな」
ガラマサどん
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
逸作は、こういう
桁外
(
けたはず
)
れの企てには興味さえ
湧
(
わ
)
かす男であった。「外遊を一年も延ばしたらその位の金は生み出せる」
雛妓
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
といっても、前後の比例が
桁外
(
けたはず
)
れなること、道庵先生と米友公の如きではなく、先なるは人並よりやや優れた体格であって、後ろのは世間並みという程度のものだ。
大菩薩峠:40 山科の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
……しかも、そんな大きな事実に二十年もの永い間、気付かないで、コンナ
桁外
(
けたはず
)
れの研究に
黒煙
(
くろけむり
)
を立て続けて来た吾輩のアホラシサが、今更にシミジミとわかって来たからサ。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
(
子貢
(
しこう
)
子張輩
(
しちょうはい
)
は、
顔淵
(
がんえん
)
に対する・師の
桁外
(
けたはず
)
れの打込み方に、どうしてもこの感情を禁じ得ないらしいが。)子路は年齢が違い過ぎてもいるし、それに元来そんな事に
拘
(
こだ
)
わらぬ
性
(
たち
)
でもあったから。
弟子
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
平次もさすがに
胆
(
きも
)
をつぶした様子です。話があまりにも
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(
けたはず
)
れです。
銭形平次捕物控:213 一と目千両
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「それがどうも、すこし、
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(
けたはず
)
れな話なんで。……あなたは、ひちくどいことはお嫌いだから、手っとりばやくもうしますが……じつは、このごろ御府内で、妙なことがはじまっているんでございます」
顎十郎捕物帳:12 咸臨丸受取
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
やけになって非道なことをする人間は、才知に欠けているだけにそのやりかたも
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(
けたはず
)
れになりがちだ、それは保本もずいぶん見て来たことだろう
赤ひげ診療譚:05 徒労に賭ける
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
そうかと云って、いくら吾が飛行機の優秀を見積り、兵員の技能を過信してもこの比率は、あまりに
桁外
(
けたはず
)
れすぎる。そこで問題の解答は、こうだ。
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
是等は皆その当時の村の
畸人
(
きじん
)
の一部であるけれども、今ではこういった様な
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(
けたはず
)
れの人間はすっかり影をひそめてしまって、製造した様な人間のみ多くなってしまった
百姓弥之助の話:01 第一冊 植民地の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
ガラッ八の持って来た話は、あまりにも
桁外
(
けたはず
)
れでした。
銭形平次捕物控:150 槍の折れ
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
それだけならさして驚くほどのことではないかもしれない、人間の云うことや行動は、かなり
桁外
(
けたはず
)
れにみえても、たいていどこかでつじつまが合っているものだ。
季節のない街
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
平次の言うのがあまりにも
桁外
(
けたはず
)
れです。
銭形平次捕物控:057 死の矢文
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
乳母の云うとおり、なにしろすばしっこいのと
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(
けたはず
)
れなことばかりするので、まわりの者のおちつく暇がなかった。そのなかの一つに「梅干のたね」というのがある。
桑の木物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「御身分高き方がたには思いもよらぬような、
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(
けたはず
)
れな話しが世間にはいろいろとございます、お骨休めにもなればと存じまして、二三御披露つかまつりたいのですが」
樅ノ木は残った:04 第四部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「貴方はまだ御存じないでしょうが、部落の中には
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(
けたはず
)
れな人間がいます」と岡村が云った
ちくしょう谷
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
殿はこれまでにもかなり
桁外
(
けたはず
)
れな御経験をなさいました、——庶民と同じ姿になって、浅草の見世物もごらんになり、大川へ舟を出して、自由に泳ぎもし釣りもあそばしました
桑の木物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
我儘
(
わがまま
)
な性分なのか、酔っているのか、それともなにか感情を隠すためか、その夜のおつるの態度は
桁外
(
けたはず
)
れに衝動的で、栄三郎には扱いかねるようであったが、その言葉や動作には
扇野
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
江戸は言葉がぞんざいなことは知っているがおまえのは
桁外
(
けたはず
)
れじゃないか、ふざけた糸瓜だ、晩飯を食わせる、蒟蒻玉頑てき頓痴気、とうてい武士の口にすべきたぐいの
語彙
(
ごい
)
ではない
評釈勘忍記
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「そうだろうがね」相沢は福田くんの顔を、
仔細
(
しさい
)
に眺めながら云った、「それにしてもさ、男が外へとび出して、中にいる女房に外から出ていけーってどなるのは、ちょっと
桁外
(
けたはず
)
れじゃあねえかな」
季節のない街
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
幾ら昌平の世でも
桁外
(
けたはず
)
れである。
風流化物屋敷
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
桁
常用漢字
中学
部首:⽊
10画
外
常用漢字
小2
部首:⼣
5画
“桁”で始まる語句
桁
桁数
桁行
桁構
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桁違
桁搆
桁短
桁網