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杜鵑
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とけん
ふりがな文庫
“
杜鵑
(
とけん
)” の例文
其処
(
そこ
)
を出た自分等夫婦は
杜鵑
(
とけん
)
亭を
未
(
ま
)
だ
御
(
ご
)
存じでないやうに伺つた松岡
曙村
(
しよそん
)
さんに晩餐をその
家
(
うち
)
で
上
(
あ
)
げることに同意して頂いた。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
むすんだこと故、途中で求めた品でござるが、この
杜鵑
(
とけん
)
と
銘
(
なづ
)
けた一管を、お誓いの
証
(
しるし
)
がわりに、お持ちくださるまいか
篝火の女
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
何処
(
いづこ
)
にか去れる、
杜鵑
(
とけん
)
の行衛は問ふことを止めよ、天涯高く飛び去りて絶対的の物即ち
理想
(
アイデアル
)
にまで達したる也。
唯心的、凡神的傾向に就て(承前)
(新字旧仮名)
/
山路愛山
(著)
杜鵑
(
とけん
)
の
行衛
(
ゆくゑ
)
は、問ふことを止めよ、天涯高く飛び去りて、絶対的の物、即ち Idea にまで達したるなり。
人生に相渉るとは何の謂ぞ
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
我は不幸にしてこの詩人の詩論に賛ずる
能
(
あた
)
はざりき。
然
(
しか
)
れども我は少なくとも彼を解しえたりと思ひぬ。時は移つて夢の如く談は流れて水の如し。
杜鵑
(
とけん
)
もいくたびか聴きぬ。
閑天地
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
昔は
天津橋上
(
てんしんきょうじょう
)
に
杜鵑
(
とけん
)
の
啼
(
な
)
いたのを以て、天下の変を知ったものがあるではないか。お膝元から僅か十五里のところで、無残にも霊山を食い物にしている、それを抑えることができない……
大菩薩峠:22 白骨の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
いとかすけく曳くは
誰
(
た
)
が子の
羅
(
ら
)
の裾ぞ
杜鵑
(
とけん
)
まつなるうすくらがりに
舞姫
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
杜鵑
(
とけん
)
一聲しばしは空に物もなし
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
鳴くや
杜鵑
(
とけん
)
のひと聲に
天地有情
(旧字旧仮名)
/
土井晩翠
(著)
未
(
ま
)
だ土の上には
斑
(
まだら
)
に日影が残つて居て午後六時頃かと自分は一人で思はれるのであつた。
杜鵑
(
とけん
)
亭の食堂の一つの卓を自分等は選んで席に着いた。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
杜鵑
(
とけん
)
亭の食堂は
即
(
すなは
)
ち道の
入
(
い
)
り込んだ
空地
(
あきち
)
なのであるから十四五分して小さい料理店の家の中から客を見附けた給仕女が
布巾
(
ふきん
)
を持つて出て来て卓を拭く。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
咽
(
むせ
)
びつつ
杜鵑
(
とけん
)
昼啼きこだましぬ鶏冠山のくづれたる
廊
(
らう
)
満蒙遊記:附 満蒙の歌
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
杜
漢検準1級
部首:⽊
7画
鵑
漢検1級
部首:⿃
18画
“杜鵑”で始まる語句
杜鵑花
杜鵑之介
杜鵑管
杜鵑目