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杖
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しもと
ふりがな文庫
“
杖
(
しもと
)” の例文
倶不戴天
(
ぐふたいてん
)
の親の
仇
(
あだ
)
、たまさか見付けて討たんとせしに、その仇は取り逃がし、あまつさへその身は
僅少
(
わずか
)
の罪に縛められて邪見の
杖
(
しもと
)
を
受
(
うく
)
る悲しさ。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
もし刑罰とすれば、
恵
(
めぐみ
)
の
杖
(
しもと
)
、
情
(
なさけ
)
の
鞭
(
むち
)
だ。実際その罪を罰しようとするには、そのまま無事に置いて、平凡に
愚図愚図
(
ぐずぐず
)
に
生存
(
いきなが
)
らえさせて、
皺
(
しわ
)
だらけの
婆
(
ばば
)
にして、その娘を終らせるが
可
(
い
)
いと、私は思う。
海神別荘
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
昼は
肴屋
(
さかなや
)
の
店頭
(
みせさき
)
に
魚骨
(
ぎょこつ
)
を求めて、
情
(
なさけ
)
知らぬ人の
杖
(
しもと
)
に
追立
(
おいたて
)
られ。或時は
村童
(
さとのこら
)
に
曳
(
ひ
)
かれて、
大路
(
おおじ
)
に
他
(
あだ
)
し犬と争ひ、或時は
撲犬師
(
いぬころし
)
に襲はれて、
藪蔭
(
やぶかげ
)
に危き命を
拾
(
ひら
)
ふ。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
“杖”の解説
杖(つえ)は、体を支え、歩行の助けとするために用いられる細長くまっすぐな、手で持つのに適した道具。長くて自分の腰の高さ程度のもので、木製、竹製である場合が多い。稀に象牙や金属で作られることもある。杖は権威の象徴とされたほか、蛇や獣を追い払う道具さらに武器としても使われた。また、白杖は視覚障害者の安全の確保のためにも用いられる。
(出典:Wikipedia)
杖
漢検準1級
部首:⽊
7画
“杖”を含む語句
洋杖
頬杖
撞木杖
竹杖
錫杖
虎杖
金剛杖
松葉杖
粥杖
息杖
側杖
仕込杖
弓杖
頤杖
杖柱
禅杖
遊杖
卯杖
刀杖
桛杖
...