“村童”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さとのこ33.3%
さとのこら33.3%
わらべ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その犬もいぬる日村童さとのこに石を打たれて、左の後足あとあしを破られしが、くだんの翁が薬を得て、そのきずとみに癒しとぞ。さればわれ直ちに往きて、薬を得て来んとは思ひしかど。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
昼は肴屋さかなや店頭みせさき魚骨ぎょこつを求めて、なさけ知らぬ人のしもと追立おいたてられ。或時は村童さとのこらかれて、大路おおじあだし犬と争ひ、或時は撲犬師いぬころしに襲はれて、藪蔭やぶかげに危き命をひらふ。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
切棒の駕籠に畔ゆく村童わらべまでひざまづかせしものを、下りゆく運は誰が導きの薄命道、不幸夭死の父につゞきて、母は野中の草がくれ妻とは言はれぬ身なりしに
暗夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)