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朱葉
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もみじ
ふりがな文庫
“
朱葉
(
もみじ
)” の例文
薄いのも、半ば染めたのも散り済まして、松山の松のみ
翠
(
みどり
)
深く、丘は霜のように白い、尾花が銀色を輝かして、処々に
朱葉
(
もみじ
)
の
紅
(
くれない
)
の影を映している。
ピストルの使い方:――(前題――楊弓)
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
御前
(
おんまえ
)
を
間
(
あわい
)
三
間
(
げん
)
ばかりを
隔
(
へだ
)
つて其の
御先払
(
おさきばらい
)
として、
袿
(
うちぎ
)
、
紅
(
くれない
)
の
袴
(
はかま
)
で、
裾
(
すそ
)
を長く
曳
(
ひ
)
いて、
静々
(
しずしず
)
と
唯
(
ただ
)
一人、
折
(
おり
)
から菊、
朱葉
(
もみじ
)
の
長廊下
(
ながろうか
)
を渡つて来たのは
藤
(
ふじ
)
の
局
(
つぼね
)
であつた。
妖魔の辻占
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
もとの
山端
(
やまっぱな
)
へ
引退
(
ひきさが
)
り、さらば一服
仕
(
つかまつ
)
ろう……つぎ置の茶の中には、松の落葉と
朱葉
(
もみじ
)
が一枚。……
唄立山心中一曲
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
欄干に一枚かかった、
朱葉
(
もみじ
)
も
翻
(
ひるがえ
)
らず、目の前の屋根に敷いた、
大欅
(
おおけやき
)
の落葉も、ハラリとも動かぬのに、向う峰の
山颪
(
やまおろし
)
が
颯
(
さっ
)
ときこえる、カーンと、添水が
幽
(
かすか
)
に鳴ると、スラリと、
絹摺
(
きぬず
)
れの音がしました。
菊あわせ
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
灯前
(
あかりさき
)
の木の葉は白く、陰なる
朱葉
(
もみじ
)
の色も
浸
(
にじ
)
む。
唄立山心中一曲
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
朱
常用漢字
中学
部首:⽊
6画
葉
常用漢字
小3
部首:⾋
12画
“朱”で始まる語句
朱
朱塗
朱雀
朱鞘
朱鷺色
朱実
朱欒
朱羅宇
朱総
朱泥