トップ
>
木納屋
>
きなや
ふりがな文庫
“
木納屋
(
きなや
)” の例文
親方の家の裏には広い
空地
(
あきち
)
があった。ここを仕事場としているので、空地の隅には材木を積んで置く
木納屋
(
きなや
)
があった。
心中浪華の春雨
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
脊の伸びたのが
枯交
(
かれまじ
)
り、
疎
(
まばら
)
になって、蘆が続く……
傍
(
かたわら
)
の
木納屋
(
きなや
)
、
苫屋
(
とまや
)
の袖には、しおらしく嫁菜の花が咲残る。
小春の狐
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
見る間に水を離れて、すれ違って、
背後
(
うしろ
)
なる
木納屋
(
きなや
)
に立てかけた数百本の材木の中に消えた、トタンに認めたのは、
緑青
(
ろくしょう
)
で塗ったような
面
(
おもて
)
、目の光る、口の
尖
(
とが
)
った、手足は枯木のような異人であった。
木精(三尺角拾遺)
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
見
(
み
)
る
間
(
ま
)
に
水
(
みづ
)
を
離
(
はな
)
れて、すれ
違
(
ちが
)
つて、
背後
(
うしろ
)
なる
木納屋
(
きなや
)
に
立
(
た
)
てかけた
數
(
すう
)
百
本
(
ぽん
)
の
材木
(
ざいもく
)
の
中
(
なか
)
に
消
(
き
)
えた、トタンに
認
(
みと
)
めたのは、
緑青
(
ろくしやう
)
で
塗
(
ぬ
)
つたやうな
面
(
おもて
)
、
目
(
め
)
の
光
(
ひか
)
る、
口
(
くち
)
の
尖
(
とが
)
つた、
手足
(
てあし
)
は
枯木
(
かれき
)
のやうな
異人
(
いじん
)
であつた。
三尺角拾遺:(木精)
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
木
常用漢字
小1
部首:⽊
4画
納
常用漢字
小6
部首:⽷
10画
屋
常用漢字
小3
部首:⼫
9画
“木”で始まる語句
木
木立
木綿
木偶
木枯
木乃伊
木蔭
木履
木精
木樵