木曽路きそぢ)” の例文
旧字:木曾路
丁度ちやうど、おとなりで美濃みのくにはうから木曽路きそぢはひらうとする旅人たびびとのためには、一番いちばん最初さいしよ入口いりぐちのステエシヨンにあたつてたのが馬籠驛まごめえきです。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
やがてとうさんは伯父をぢさんのあといて、めづらしい初旅はつたびのぼりました。とうさんがあるいてみち木曽路きそぢとも、木曾街道きそかいだうともいふみちでした。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
木曽路きそぢとほるもので、その蕎麥屋そばやらないものはないと、伯父をぢさんがとうさんたちはなしてれました。そこは蕎麥屋そばやともおもへないやうなうちでした。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)