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きそぢ
丁度、お
隣りで
美濃の
國の
方から
木曽路へ
入らうとする
旅人のためには、
一番最初の
入口のステエシヨンにあたつて
居たのが
馬籠驛です。
やがて
父さんは
伯父さんの
後に
附いて、めづらしい
初旅に
上りました。
父さんが
歩いて
行く
道を
木曽路とも、
木曾街道ともいふ
道でした。
木曽路を
通るもので、その
蕎麥屋を
知らないものはないと、
伯父さんが
父さん
達に
話して
呉れました。そこは
蕎麥屋とも
思へないやうな
家でした。