“初旅”の読み方と例文
読み方割合
はつたび100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがてとうさんは伯父をぢさんのあといて、めづらしい初旅はつたびのぼりました。とうさんがあるいてみち木曽路きそぢとも、木曾街道きそかいだうともいふみちでした。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
その後古社寺保存会の用件で、私は幾度奈良京都に出張したか知れませんが、この初旅はつたびの時が一番正直に見て来ております。
前途ゆくて金色こんじきの日の輝く思ひの、都をさしての旅ながら、かか山家やまが初旅はつたびで、旅籠屋はたごやへあらはれる按摩の事は、古い物語で読んだばかりの沢は、つく/″\ともののあわれを感じた。
貴婦人 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)