晝頃ひるごろ)” の例文
新字:昼頃
見懸みかけられざりしやあとの宿にてたしかに昨日の晝頃ひるごろに通りしときけもし見當り玉はゞをしへ玉はれといふに善六はくだんの小袖を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
それはたしか去年きよねん春頃はるごろ池谷いけのやしんらううちでのことで、前日ぜんじつ晝頃ひるごろはじめて翌日よくじつ夕方過ゆふがたすぎまで八圈戰けんせんを五くわいぐらゐかへしたやうにおもふが、をはりにはあたま朦朧もうろうとしてからだはぐたぐたになつてしまつた。
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
なしけるうち亭主申けるは一昨年のなつ祇園祭ぎをんまつりの時にて候ひしが私し方へ年頃としごろ廿歳ばかりの男と十六七の女中の御武家方ごぶけがたと見ゆる人とまつり見物に登られ二夜泊りて歸られしが其日の晝頃ひるごろ立戻られて大切の印籠いんろう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)