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晝頃
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ひるごろ
見懸られざりしや
後の宿にて
慥に昨日の
晝頃に通りしと
聞り
若見當り玉はゞ
教玉はれといふに善六は
件の小袖を
それはたしか
去年の
春頃、
池谷信三
郎の
家でのことで、
前日の
晝頃はじめて
翌日の
夕方過ぎまで八
圈戰を五
回ぐらゐ
繰り
返したやうに
思ふが、
終りには
頭朦朧として
體はぐたぐたになつてしまつた。
なしけるうち亭主申けるは一昨年の
夏祇園祭の時にて候ひしが私し方へ
年頃廿歳ばかりの男と十六七の女中の
御武家方と見ゆる人と
祭見物に登られ二夜泊りて歸られしが其日の
晝頃立戻られて大切の
印籠を