“昼頃”の読み方と例文
旧字:晝頃
読み方割合
ひるごろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私はこれより心のムシヤクシヤするのを追払らふ積りで一際精神めて働らき、昼頃ひるごろまでに美事立派なちんが出来あがり升た。
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
風はおさまったけれど、朝はどんより曇って昼頃ひるごろちょっと雨が降り、それから、少しずつ晴れて来て、夜は月が出た。今夜は、まず、きのうの日記を読みかえしてみて、そうして恥ずかしく思った。
正義と微笑 (新字新仮名) / 太宰治(著)
たえ子は次の火曜日の昼頃ひるごろに、再び三越の休憩室で落合ふことを約束して、そこ/\に袂を分つたのであつたが、二度も三度も……そして終ひには抜差ぬきさしのならないハメに陥つて行くのが不安であつた。
復讐 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)