明暮あけく)” の例文
人は気がつかずにおりますが、この四季の変化の間に人間が生活しているのでありまして、明暮あけくれその影響を受けております。
俳句への道 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
今宵こよひれば如何いかにもあさましい有樣ありさま木賃泊きちんどまりになさんすやうにらうとはおもひもらぬ、わたし此人このひとおもはれて、十二のとしより十七まで明暮あけくかほあはせるたび行々ゆく/\みせ彼處あすこすわつて
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
長崎にわれ明暮あけくれてとりがなくあづまの国の君をしぬびつしぬびけるかな
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
思うて明暮あけくれ頼めよと
肥前なる唐津の浜にやどりしておしのごとくに明暮あけくれむとす
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
いひの中にまじれるすなにしつつ海辺うみべ宿やど明暮あけくれにけり
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)