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早急
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さっきゅう
ふりがな文庫
“
早急
(
さっきゅう
)” の例文
道中駕籠を宿つぎ人足を代えて早打ちみたよう——夜どおし揺られて箱根の峠にさしかかるあたりで明日の朝日を拝もうという
早急
(
さっきゅう
)
さ。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「それどころじゃねえや! 三人の小町が生きているかも死んでいるかもわからねえ
早急
(
さっきゅう
)
の場合じゃねえかッ。のそのそと、どこをほつき歩いていたんだッ」
右門捕物帖:17 へび使い小町
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
と
衝
(
つ
)
と立ったが、
早急
(
さっきゅう
)
だったのと、抱いた
重量
(
おもみ
)
で、
裳
(
もすそ
)
を前に、よろよろと、お民は、よろけながら
段階子
(
だんばしご
)
。
女客
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
早急
(
さっきゅう
)
に思い立った踏査に、取りあえず、大急ぎで雇い入れた附近の土民であった。
石狩川
(新字新仮名)
/
本庄陸男
(著)
「ナニ、駒井殿が、あの蒸気船で洲崎を立たれたと、どうして、そう
早急
(
さっきゅう
)
に……」
大菩薩峠:34 白雲の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
彼は気分の悪いを
我慢
(
がまん
)
して、死ぬる前日迄働いた。死ぬる其朝も、ふら/\する足を踏みしめて、苦学仲間の
某
(
なにがし
)
の
室
(
へや
)
に往って、其日の牛乳の配達を頼んだりした。病気は
早急
(
さっきゅう
)
であった。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
さては敵兵
早急
(
さっきゅう
)
に攻むると見えた、急き船を
汀
(
なぎさ
)
に付けよと命じた。
賤ヶ岳合戦
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
さらばいかなる
祟
(
たた
)
りを受きょうとも、
早急
(
さっきゅう
)
には出来ぬというか。
修禅寺物語
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
不相変
(
あいかわらず
)
お
爺
(
じい
)
さんのなさることは
早急
(
さっきゅう
)
でございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
私
(
わし
)
も
怪訝
(
かいが
)
に堪えんもんで、
早急
(
さっきゅう
)
とはなしに、本郷方面へ、同僚の筋を手繰って
捜
(
さぐ
)
りを入れると、葛木晋三と云う医学士はいかにもあるじゃね、そしてです、それは医科に勤めておらるるが、内科
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
早急
(
さっきゅう
)
にフイと立つ……。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“早急”の意味
《名詞》
早急(さっきゅう、そうきゅう)
何かを非常に急ぐこと。また、そのようなさま。至急。
(出典:Wiktionary)
早
常用漢字
小1
部首:⽇
6画
急
常用漢字
小3
部首:⼼
9画
“早”で始まる語句
早
早速
早々
早業
早晩
早稲田
早熟
早合点
早鐘
早苗