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斜違
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はすか
ふりがな文庫
“
斜違
(
はすか
)” の例文
内
(
うち
)
のか、
外
(
よそ
)
のか、
重
(
かさ
)
なり
疊
(
たゝ
)
んだ
棟
(
むね
)
がなぞへに、
次第低
(
しだいびく
)
に、
溪流
(
けいりう
)
の
岸
(
きし
)
に
臨
(
のぞ
)
んで、
通廊下
(
かよひらうか
)
が、
屋根
(
やね
)
ながら、
斜違
(
はすか
)
ひに
緩
(
ゆる
)
く
上
(
のぼ
)
り、
又
(
また
)
急
(
きふ
)
に
降
(
お
)
りる。……
飯坂ゆき
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
その空溝を隔てた、
葎
(
むぐら
)
をそのまま
斜違
(
はすか
)
いに
下
(
おり
)
る
藪垣
(
やぶがき
)
を、むこう裏から
這
(
は
)
って、茂って、またたとえば、
瑪瑙
(
めのう
)
で刻んだ、ささ
蟹
(
がに
)
のようなスズメの蝋燭が見つかった。
二、三羽――十二、三羽
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
枝に
梢
(
こずえ
)
に、雪の咲くのを、炬燵で
斜違
(
はすか
)
いに、くの字になって——いい
婦
(
おんな
)
だとお目に掛けたい。
眉かくしの霊
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
胸へばかり込上げる——その胸を一寸ずつ戸擦れに土間へ向けて
斜違
(
はすか
)
いに
糶出
(
せりだ
)
すんですがね、どうして、
掴
(
つか
)
まった手は、段々堅く板戸へ喰入るばかりになって、
挺
(
てこ
)
でも足が動きません。
星女郎
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
ところで、いつでも用あり次第、
往通
(
ゆきか
)
いの出来るようにと、……一体土間のその口にも扉がついている。そこと、それから
斜違
(
はすか
)
いに向い合った沓脱の上の雨戸一枚は、閉めないで、障子ばかり。
星女郎
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
取込
(
とりこ
)
む時
引外
(
ひきはず
)
したままの
掛棹
(
かけざお
)
が、
斜違
(
はすか
)
いに落ちていた。
二、三羽――十二、三羽
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
斜
常用漢字
中学
部首:⽃
11画
違
常用漢字
中学
部首:⾡
13画
“斜”で始まる語句
斜
斜面
斜向
斜交
斜視
斜子
斜谷
斜陽
斜上
斜後