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掘揚
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ほりあげ
あるひはかの
掘揚(雪をすてゝ山をなす所)の上に雪を以て
四方なる
堂を作りたて、雪にて物をおくべき
棚をもつくり
掘るには木にて作りたる
鋤を用ふ、里言にこすきといふ、
則木鋤なり。(中略)掘たる雪は
空地の、人に
妨なき処へ山のごとく積上る、これを里言に
掘揚といふ。
あるひはかの
掘揚(雪をすてゝ山をなす所)の上に雪を以て
四方なる
堂を作りたて、雪にて物をおくべき
棚をもつくり
掘たる雪は
空地の、人に
妨なき
処へ山のごとく
積上る、これを
里言に
掘揚といふ。大家は
家夫を
尽して
力たらざれば
掘夫を
傭ひ、
幾十人の力を
併て一時に
掘尽す。
こは
何事やらんと
胷もをどりて
臥たる
一間をはせいでければ、
家の
主両手に
物を
提、水あがり也とく/\
裏の
掘揚へ
立退給へ、といひすてゝ持たる物を二階へ
運びゆく。
屋根の雪を
掘のけてつみ
上げおくを、
里言に
掘揚といふ。