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据腰
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すえごし
ふりがな文庫
“
据腰
(
すえごし
)” の例文
と、琴曲の看板を見て、例のごとく、帽子も
被
(
かぶ
)
らず、
洋傘
(
こうもり
)
を
支
(
つ
)
いて、
据腰
(
すえごし
)
に与五郎老人、うかうかと通りかかる。
白金之絵図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と呼んだのが、
驚破
(
すわや
)
事ありげに聞えたので、手んぼうならぬ手を
引込
(
ひっこ
)
め、
不具
(
かたわ
)
の方と
同一
(
おなじ
)
処で、
掌
(
てのひら
)
をあけながら、
据腰
(
すえごし
)
で顔を見上げる、と
皺面
(
しわづら
)
ばかりが燭の影に
真赤
(
まっか
)
になった。
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
余りにその
活
(
い
)
きたるがごとく、目に微笑をさえ含んで、澄まし返った
小憎
(
こにく
)
らしさに、藩主が扇子をもってポンと一つ頭を打つや、
颯
(
さっ
)
と立って、
据腰
(
すえごし
)
に、やにわに
小刀
(
ちいさがたな
)
に手を掛けて
河伯令嬢
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
流
(
ながれ
)
の
案山子
(
かかし
)
は、……ざぶりと、手を
留
(
と
)
めた。が、少しは気取りでもする事か、
棒杭
(
ぼうぐい
)
に
引
(
ひっ
)
かゝつた
菜葉
(
なっぱ
)
の如く、たくしあげた
裾
(
すそ
)
の上へ、
据腰
(
すえごし
)
に
笊
(
ざる
)
を構へて、
頬被
(
ほおかぶ
)
りの
面
(
おもて
)
を向けた。
目鼻立
(
めはなだち
)
は美しい。
光籃
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
喜番、
据腰
(
すえごし
)
に手を突き出し、真顔に天井を仰ぎながら
わか紫
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
据
常用漢字
中学
部首:⼿
11画
腰
常用漢字
中学
部首:⾁
13画
“据”で始まる語句
据
据物斬
据風呂
据付
据膳
据眼
据置
据物
据附
据直