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挫
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くだ
ふりがな文庫
“
挫
(
くだ
)” の例文
そこで
衆人
(
みんな
)
の
心持
(
こゝろもち
)
は、せめて
畫
(
ゑ
)
でなりと
志村
(
しむら
)
を
第
(
だい
)
一として、
岡本
(
をかもと
)
の
鼻柱
(
はなばしら
)
を
挫
(
くだ
)
いてやれといふ
積
(
つもり
)
であつた。
自分
(
じぶん
)
はよく
此
(
この
)
消息
(
せうそく
)
を
解
(
かい
)
して
居
(
ゐ
)
た。
画の悲み
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
八「笑かせアがらア、
若大将
(
わかてえしょう
)
に胡麻すりアがって
脊負
(
おんぶ
)
のくせに、
割前
(
わりめえ
)
が出ねえと思って
戯
(
ふざ
)
けアがると向う
臑
(
ずね
)
ぶっ
挫
(
くだ
)
かれねえ用心しやアがれ」
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「ただちょっと肩の骨を
挫
(
くだ
)
くなり、指を折るなりして、今度の仕合に出られないようにしてやりさえすればよいのだ」
平馬と鶯
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「韓徳が一敗地にやぶれたのを見ても、これはやや敵を軽んじ過ぎた。大挙して、彼の先鋒を打ち
挫
(
くだ
)
かぬ分には、蜀の軍を勝ち誇らせるおそれがある」
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
三文字紋弥の声につれて、
覚束
(
おぼつか
)
ない足取で、現われた十八九の娘が一人、殿の御前へ来ると、
張詰
(
はりつ
)
めた気も
挫
(
くだ
)
けたものか、ヘタヘタと坐ってヒョイとお辞儀をしました。
奇談クラブ〔戦後版〕:10 暴君の死
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
わが夢も、わが苦しみも、わが悦びも、すべてうち
挫
(
くだ
)
きつつ
生けるものと死せるものと
(旧字旧仮名)
/
アンナ・ド・ノアイユ
(著)
そこで
衆人
(
みんな
)
の心持は、せめて画でなりと志村を第一として、岡本の鼻柱を
挫
(
くだ
)
いてやれというつもりであった。自分はよくこの消息を解していた。
画の悲み
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
血はながれて白髯に染み、肉はやぶれて
骨髄
(
こつずい
)
も
挫
(
くだ
)
けたろうと思われた。
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
挫
常用漢字
中学
部首:⼿
10画
“挫”を含む語句
挫折
打挫
挫傷
頓挫
一頓挫
取挫
引挫
捻挫
大頓挫
厄挫
抑揚頓挫
一挫
轢挫
踏挫
設使幾回遭挫折
突挫
撲挫
挫骨
仕挫
再挫
...