“打挫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うちくじ33.3%
ぶっくじ33.3%
うちひし22.2%
うちひしゃ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
じっと、耐えて、その苦しさ、悲しさを凝視めてみるのじゃ。それに、巻き込まれず、打挫うちくじかれずに、正面から引組んで味わってみるのじゃ。
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
「そうだ、そうだ。いい事をした。——畜生、もう一度出て見やがれ。あたまの皿ア打挫ぶっくじいて、欠片かけらにバタをつけて一口だい。」
貝の穴に河童の居る事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ピータ なんぢゃ、けんしまうて洒落しゃれけ? よし! すれば、名劍めいけんしまうて名洒落めいじゃれ打挫うちひしいでくれう。さ、をとこらしう試合しあうてい。
そばに居ちゃ、もうこっちが撮出つまみだされるまでも、横面よこつら一ツ打挫うちひしゃがなくッては、新橋へ帰られまい。が、私が取組合とっくみあった、となると、随分舞台から飛んで来かねない友だちが一人居るんだからね。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)